私は2020年につみたてNISAを開始して、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)に投資をしています。
2/15時点の評価損益は+21.04%と米国株大暴騰の恩恵を受けて絶好調です。
運用状況を知りたい方はこちら!
つみたてNISAを開始してまだ浅いにも関わらず、先日嬉々と妻に報告したところ、、、
妻は楽天証券をすぐに開設、銘柄選定を私に命じて来ました、、、(笑)
では、今自分で実績が出ている米国株に投資を…
と思ったのですが、それでは芸がない!
これまで自分が1年間学んできた知識を活かして、妻に合う銘柄を選定してみせる!
検討の結果、”eMAXIS slim 全世界株式(オールカントリー)”に投資をすること決めました。
今回はeMAXIS slim 全世界株式(オールカントリー)に至るまでの検討プロセスを記事にしました。
つみたてNISAで全世界株式か米国株どちらを選べばよいか悩んでいる初心者の方、全世界株式の銘柄選びに悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。
Contents
全世界株式か、米国株か
積立NISAを始めるときに避けられない論点です。各立場の主張についてまとめました。
米国株派
上記はダウ平均株価です。
米国株は、唯一長い歴史の中で、ITバブル(2001年頃)、リーマンショック(2008年頃)など暴落後に復活した歴史があります。この実績を根拠として米国株を支持しています。
Amazon,Apple,Google,Facebookなど世界をリードして、社会インフラになるほどのイノベーションを起こしてきたのは米国企業です。米国株派の人たちはこれからもそのようなイノベーションを起こし続けられるのは米国企業と信じています。
アメリカは世界に進出しているグローバル企業が多数存在します。
そのため、新興国の経済成長が進むことで、地場企業としての成長や、Iphoneなどのスマートフォン、microsoftの入ったPCが使用されることで、間接的にも新興国の成長を享受することができます。
全世界株式派
続いて全世界株式派の主張です。
今日におけるアメリカの栄光は瞬間的なものかも知れません。
過去に10〜15年間ボックス相場であった過去があります。
先程登場したダウ平均株価です。
よく見ると、1990年後半から2009年頃までボックス相場を形成しています。
この期間で積み立てるのは相当な精神が必要となります。
アメリカは誰もが認める世界の超大国です。
しかし、最近は中国も台頭してきており、国力の経済指標であるGDPが徐々に追いつかれそうです。
果たして、アメリカが今後もトップの座を守り抜くことができるのか?
もし守れなかったときの転換期はいつになるのか?
上記を誰も読むことができません。
そのため、アメリカ一強が永続的に続くとは言い切れないので、あらゆる地域に投資ができる全世界株式が有利と根拠付けています。
米国株と全世界株式どちらにするか?
これまで米国株派と全世界株式派の意見を見てきました。私個人としては米国株を信じています。
ただ妻は私よりお金に対するリスクを嫌う傾向があります。
その点を考慮すると
アメリカは常に一強であるという保証はない。もしアメリカのみに投資して大幅な下落に耐えれないのでは?
そうであれば、全世界株式なら地域分散ができており、資本主義が続く限り株価は右肩上がりを目指し続けることから妻の性格に合うのではと判断しました。
eMAXIS slimシリーズ(オールカントリー、除く日本)、楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天VT)の基礎知識
ここでは全世界株式対象の投資信託、eMAXIS slimシリーズ(オールカントリー、除く日本)、楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天VT)の比較を行います。
比較対象は楽天証券を開設しているので楽天証券の買付ランキングから上位のものを抜き出しました。
上記商品以外にも、SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式))もありますが、楽天証券で積立NISAができないので比較対象外としています。
SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式))
銘柄 |
eMAXIS slim 全世界株式 (オールカントリー) |
eMAXIS slim 全世界株式 (除く日本) |
楽天・全世界株式 インデックス・ファンド (楽天VT) |
運営会社 | 三菱UFJ国際投信 | 楽天投信投資顧問 | |
純資産 (’21/2/7時点) |
989.49億円 | 434.76億円 | 712.56億円 |
ベンチマーク | MSCI オール・カントリー・ ワールド・インデックス(配当込、円換算ベース) |
MSCI オール・カントリー・ ワールド・インデックス(除く日本、配当込、 円換算ベース) |
FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース) |
分配金 | 受取できず、自動で再投資 | ||
信託報酬 (コスト) |
0.1144% | 0.1144% | 0.212% |
国別投資割合 | アメリカ:55.0% 日本:6.7% イギリス:3.5% その他:41.5% |
アメリカ:58.9% イギリス:3.8% その他:37.3% |
アメリカ:57.3% 日本:7.2% 中国:4.8% その他:35.5% |
ざっと見ると、どのファンドもアメリカが5割以上投資されているので、現時点では良くなるのも、悪くなるのもアメリカに依存しています。
eMAXIS slim 全世界株式(オールカントリー)
eMAXIS slim 全世界株式(除く日本)
楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天VT)
eMAXIS slimシリーズ(オールカントリー、除く日本)、楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天VT)のトータルリターン比較
eMAXIS slimシリーズは2018年、楽天VTは2017年に設定された日の浅い銘柄ですので、直近1年間のトータルリターンを見てみます。
eMAXIS slim 全世界株式 (オールカントリー) |
eMAXIS slim 全世界株式 (除く日本) |
楽天・全世界株式 インデックス・ファンド (楽天VT) |
|
1年間リターン (’21/1/31時点) |
12.54% | 12.66% | 13.03% |
コロナウィルス対策を目的とした金融政策緩和などにより、通常であれば、3〜5%のリターンに対して、どれも12%以上と異常に高いリターンになってます、、、
ここで認識しておきたいのは、トータルリターンはそれほど差異は見られない点です。
次に各銘柄の積立シミュレーションです。
・運用期間は20年
・毎年積立金額は40万円。
・リターンは直近1年間。
・信託報酬は現時点のものを使用。※実質コストは考慮せず。
eMAXIS slim 全世界株式(オールカントリー)
eMAXIS slim 全世界株式(除く日本)
楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天VT)
20年間の積立で、トータルリターンの振れ幅は約3000円となりました。
このくらいの金額規模であれば、約3000円の振れ幅は無視できるかなと感じたのが正直なところです。
ただ考慮すべきことはリターンと信託報酬が変わらない前提でのシミュレーションである為、リターン、信託報酬の変動には今後も注意しなければなりません。
eMAXIS slimシリーズ(オールカントリー、除く日本)、楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天VT)の特徴から考える選択
各銘柄の特徴から以下のような選択ができると思います。
eMAXIS slimシリーズ
その中でも、日本の成長を信じている人はオールカントリーを選ぶのがよいのではないでしょうか。
楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天VT)
妻(初心者)のつみたてNISAは”eMAXIS slim 全世界株式(オールカントリー)”に決めた!
これまで見てきた内容から以下理由により、妻のつみたてNISAは”eMAXIS slim 全世界株式(オールカントリー)”に決めました。
全世界株式は時価総額加重平均にて投資先が決まります。
時価総額加重平均であれば、基準の一時点における組入銘柄の時価総額の大小を反映しており、時間総額の大きい株の動きに影響されやすいです。
つまり、その時その時の時価総額が反映されるので、自分でポートフォリオのリバランスをする必要がなく、ほったらかしで保有できるのは非常にメリットが大きいと判断しました。
上述の通り、リターンはそれぞれ似通っています。
そうであれば手数料を安い方を選びたい。
その点、eMAXIS slimシリーズは業界最安値水準の運用コストを将来にわたってめざし続けることがファンドのコンセプトであり、私の考える方針と合致します。
実際に、SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式)が参入してきたときに、楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天VT)は手数料据え置きとしましたが、eMAXIS slimシリーズは値下げを実施しました。(オールカントリーは2回、除く日本は1回の手数料値下げ実績があり)
eMAXIS slimシリーズのオールカントリーと除く日本のどちらかを選定する上で、
日本株はこれから成長できるか?
という論点が発生します。
これからの日本は人口減少と少子高齢化は避けられない問題です。
人口減少は経済発展の阻害要因の一部になりえますが、必ずしも株価と一致はしません。
中国を例に取ると、中国は人口が多く今後も増加する国として知られていますが、株価自体は2010年頃から伸びてないことが以下のチャートよりわかります。
このことから、人口減少と株価は一致せず、日本株がこれから成長できないとも言い切れないのではないかと考えます。
そうであれば、投資対象を広く持ちたいので日本株も含めて投資した方がよいと判断しました。
仮に日本が暴落しても、時価総額加重平均により、投資割合も自動的に少なくなるので結果的に影響が少なくなりますしね。
投資初心者には全世界株式を対象とした投資信託の長期投資がおすすめ!
様々なところで言われていることですが、資産運用を成功させるためには
分散
長期投資
が必要になってきます。
以下見てわかる通り、株式投資に20年以上長期投資をするとリターンはプラスになります。
また、全世界株式を対象とした投資信託の銘柄を1つでも保有すれば、全世界の銘柄に投資できるので分散投資が可能です。
これらを加味して、全世界株式を対象とした投資信託は投資初心者にはおすすめの銘柄と言えるのではないでしょうか?
ではまた!
”歩いた道こそ武勇伝”
コメント